折形に使う和紙(大高檀紙・小高檀紙など)
和紙と云うとざらざらした白くない紙?といった印象が一般的でしょう。
日本の文化の中でも和紙の種類と大きさを階級別・目的別に明確に使い分ける厳格な決め事のある折形は極めて特徴のあるものです。
伊勢家の末裔で江戸時代を代表する武家故実研究の第一人者、伊勢貞丈が残した多くの書物の記録によれば、相手との関係と品物の格に応じて、上から大高檀紙、小高檀紙、大引き合わせ、小引き合わせ(奉書紙)、杉原という紙を使い分けるようにと記述されています。折形で使う和紙の主原料は桑科の樹木である楮の皮の繊維を使ったもので極めて美しく強靱な素材です。
大高檀紙や小高檀紙のような和紙はどのような場面で使われているのか
これらの紙は当時将軍家、大名などのみが使用していた専用紙であり一般での使用は許されないものでした。現在でも皇室関係の行事や和文化伝承の家元が発行する免状などには大高檀紙や小高檀紙などの伝統の和紙が使われています。
下記のサイトで折形に使用する和紙を購入できます。
大直「めでたや」楽天市場店
大直「めでたや」楽天市場店/折形用和紙販売のページ