山根折形礼法教室

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ホーム > お知らせ > スペイン・UIMP(Menendes Pelayo 国際大学) サマースクールでの特別講演 報告 2010年8月12日〜19日

スペイン・UIMP(Menendes Pelayo 国際大学) サマースクールでの特別講演 スペイン・UIMP(Menendes Pelayo 国際大学) サマースクールでの特別講演 スペインの北部リゾート地、サンタンデールにある国際大学のサマースクールで折形の特別授業を丸二日間に渡り、行って来ました。
元王宮の別荘地として使われていた施設を国際大学として大手の銀行が投資して運営しているUMP(Universided Internacional Mededdez Pelayo)は、もともと地元の事業家が海に突き出た私有地の半島に王宮を建て、スペインの国王に別荘として寄贈した施設です。入口にはガードマンがセキュリティーチェックを厳しく行い、大学関係者のみしか入れない真っ青な海に囲まれた大きな公園となっています。



キリスト教普及の為の宣教師たちが江戸時代に日本を訪れ、多くの南蛮文化をもたらし、同時に日本の文化を母国に持ち帰りました。鎖国とは言え、制限された中で、将軍家、大名クラスはこうした交易や文化使節ともいえるスペイン、ポルトガルの人たちと交流を図り、多くの言葉、工芸、芸術品、ウールや皮革などの素材を入手、日本のものと交換していたことが伺えます。折形もその一つです。また将軍家が使う複雑な折形や儀式用の装飾折形を制作していた職人「城殿」は公卿が使用していた檜扇に対して和紙と竹の骨を使った紙扇を考案しました。

日本とスペインの折り形的繋がり
日本とスペインの折り形的繋がり
これらがスペインに渡ってスペインに独自の扇文化が広がりました。
また箸包み(箸置き)の一つの形がナプキン包みに応用され、後に日本に逆輸入されてきました。フランシスコ・ザビエルが1549年に日本に持ち込んだ機械式時計が日本独自の時計「大名時計」(櫓時計)を開発する素材になったことも極めて興味のある事です。日本とスペインの500年近くに渡る交流の一環として両国で忘れかけている文化を再認識してその普及活動の一環に今回貢献できたことを 嬉しくも誇りに思います。


スペイン・UIMP(Menendes Pelayo 国際大学) サマースクールでの特別講演 特別講演の写真

半島中央の丘の頂上に王宮があり、それが大学の校舎です。日本では猛暑だった8月の中旬でありながら信じられないほどさわやかな風が吹き、スペインを代表する最高の避暑地としての環境はさすがでした。
UIMPは一際注目されるアカデミックなカリキュラムを組む大学として知られ、特にサマースクールは避暑地を訪れる富裕層と知的レベルの高い受講者を対象に開催されます。
今回はスペインでの折形のパートナーとなったAnaRomero氏が初めて持った折紙文化の1週間コースの中に特別講演として組み込まれたものです。
ヨーロッパ初、スペイン初の折形礼法の講演とあって、大学側がテレビ取材、国営ラジオへの2時間に渡る出演、記者会見、フォトセッションなどを私の訪問に合わせて設定し、マスコミでも大きく取り上げられました。受講者の多くはビジネスマンが中心で修士課程を修了もしくは博士号取得などのアカデミックな社会人男女でした。2日間で10時間近くに渡る講義でそのほとんどは和紙と折形の哲学、日本の美意識などの話を英語で行い、Romero氏がスペイン語に同時通訳をするという形で行いました。最終日に鶴の箸置きを折るデモンストレーションを行いましたが、折上がると拍手喝さいでした。講義に先立ちRomero氏とは周到な打ち合わせを丸二日間に渡り行いました。
また大学の学長と副学長から特別に個別会見を申し込まれ、王宮の家族の間(リビング)に招かれるという名誉に授かりました。折形や日本の文化、スペインの扇文化、スペインでの若年代に礼法を広げたいなどの意向等も伺い有益な意見交換をいたしました。
ヨーロッパの中でもスペインは自由化が遅かった為に日本の文化はあまり浸透していないのが現状で遊戯の折紙の本すらまだ出版されていないのが現状でした。大学側では今後多くの日本文化を紹介したいとの御意向でした。


メディアでの紹介
NEWSPAPERS
1. La UIMP contribuye a preservar el origami con el primer curso que se imparte en Europa sobre este arte, UIMP
THE UNIVERSIDAD INTERNACIONAL MENENDEZ PELAYO CONTRIBUTES TO PRESERVE ORIGAMI WITH THE FIRST COURSE EVER TAUGHT IN EUROPE ABOUT THIS ART FORM

http://www.uimp.es/blogs/prensa/2010/08/17/la-uimp-contribuye-a-preservar-la-legendaria-tecnica-del-origami-con-el-primer-curso-que-se-imparte-en-europa-sobre-este-arte/

2. La técnica del origami llega a la Universidad con el primer curso que se imparte en Europa, Europa Press
THE ORIGAMI TECHNIQUE REACHES UNIVERSITIES WITH THE FIRST COURSE EVER TAUGHT IN EUROPE

http://www.europapress.es/cantabria/noticia-tecnica-origami-llega-universidad-primer-curso-imparte-europa-arte-20100817183120.html

3. ORIGAMI, THE ART OF GIFT-GIVING BY "WRAPPING YOUR HEART"
http://www.eldiariomontanes.es/agencias/20100817/mas-actualidad/cultura/origami-arte-regalar-envolviendo-corazon_201008171654.html
http://www.lavozdegalicia.es/ocioycultura/2010/08/17/00031282059083476452850.htm

RADIO SHOWS
- 2 hour radio interview on "Origata and Good manners in Japan","Mundo Babel", 14 August 2010, Radio Nacional de España(SPANISH NATIONAL RADIO)
We will have link to podcast - Cadena Ser-Cantabria, viernes 20 de Agosto


TV
- Friday Aug 20, RTVE (SPANISH RADIO TELEVISION)
We will have link to podcast




山根一城( やまねかずき)

1950年、東京生まれ。法政大学文学部英文科卒業後、米国カリフォルニア州フラトン校大学院に留学、文化人類学を学ぶ。BMW Japan Corp.マーケティング部長、日本コカ・コーラ広報担当副社長など外資系企業勤務を経て、2003年より折形礼法の普及を開始。礼法研究家、折形礼法の第一人者・山根章弘氏の後継者。NHKなどのテレビ、雑誌、新聞、講演、展示会などで活躍中。東京・東中野の教場で指導のほか、首都圏のカルチャースクールでも指導。和紙産地とのコラボレーションにも取り組んでいる。折形礼法のほか、アナログ文化をテーマとして、中国茶、オーディオ、天文教室などの分野でも活躍。さらには、広報、危機管理のコンサルタント活動も行うなど、経済・文化の両面で積極的に活動を展開中。2006年、東久邇宮記念賞受賞。

展示会:福井県今立にて文化庁主催の国民文化祭で特別展示を実施。時代考証を含め260点の作品を復元展示(2005年10月)。イタリア・ミラノでの日本展示会に参加、セミナーを開催(2006年10月)。イタリア・ミラノ市現代美術館PACにて日本の美展示会に出展(2008年10月)。日本橋 萌 衣知会にて初の個展「日本の折形展」を開催(2010年2月)。

主な著書:『折形レッスン』文化出版局(2005年3月)、『暮らしに使える折形の本』PHP研究所(2007年10月)、『和もののいろは』小学館刊行(2007年11月)に掲載、『日本の折形』誠文堂新光社(2009年10月)、『暮らしの折り方、包み方』主婦と生活社(2009年12月)。


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